公共下水道の終末処理場について
下水道課 : 2013/03/18
Q.終末処理場の場所は?
A.男井間池と新川の間にある2.2ヘクタールの土地です。Q.現在の進捗状況は?
A.計画変更の手続を進めているところです。下水の処理方法をオキシデーションディッチ法(OD法)から膜分離活性汚泥法に変更すること、農業集落排水事業三木東地区を公共下水道に接続して処理することについて、計画の変更手続を進めているところです。また、処理場の実施設計作成を行っています。
Q.膜分離活性汚泥法とは?
A微生物の働きで汚水を処理した後で、下水道用の膜を用いて汚水を強制的に直接ろ過する方法です。近年、導入実績を伸ばしている新技術処理方式の一つです。オキシデーションディッチ法(OD法)に比べ、沈殿施設や消毒施設等が不要となるため、処理場が非常にコンパクトに配置できます。
また、浮遊物質は、ほぼ100%が除去できるほか、大腸菌等の細菌も除去が可能です。
膜分離活性汚泥法による国内初の公共下水処理場は、平成17年に兵庫県福崎町において処理を開始しており、放流先河川の下流域では、上水道水源や農業用水源として利用しています。
Q.臭気対策は?
A.脱臭設備を検討し、臭いが外側に出ないようにします。処理前の汚水が臭いの発生成分を多く含んでいるため、完全には消滅させることができませんが、機密性の優れたシャッターやドア、エアカーテン、脱臭機の設置を検討し、臭いが外側に出ないようにします。
Q.発生した汚泥は、どう処理するの?
A.汚泥量が増加するまでは、指定された廃棄物処理場で埋立て処分をする予定です。当面は、脱水処理した後の脱水ケーキを場外搬出し、指定された廃棄物処理場にて埋立て処分する予定です。その後、汚泥量の増加が見込まれる際には、セメント原料化などの有効利用を検討します。
Q.終末処理場の下水道以外の活用方法は?
A.多目的空間や災害時の防災拠点等の用途に活用する予定です。処理場用地は、処理施設だけに使用するのではなく、地域の方がその施設空間を多目的に利用できるようにしたり、下水処理を始めとした環境保全の重要性等に関する啓発を促進するための体験学習の場としても活用できるようにしたいと考えています。また、防災拠点として、緊急用トイレや自家発電施設を備えた避難所、地震等の災害時に備えて、防災用品や毛布等の資材を保管しておく備蓄基地としても活用する予定です。
Q.終末処理場が100%稼動した場合、1日当たりの計画汚水量は?
A.1日最大汚水量は、8,610トンです。住民1人が1日に出す汚水量250リットルに公共下水道〔全地区〕と農集〔井上南部地区・三木東地区〕の計画処理人口14,090人(香川大学関連施設180人分は、高松市からの給水実績により算出するため除外)を乗じた数値が生活汚水量です。これに、営業汚水量や工場排水量などを加算した日平均汚水量は6,570トン、日最大汚水量は8,610トンとなります。
Q.地震対策や水害対策は?
A.処理場は、地震等の災害時においても、最低限の処理機能が維持できるように計画します。また、自家発電で稼動する雨水排水ポンプを施設用地内に設置するなど、浸水対策を講じます。Q.男井間池や女井間池は、地震が発生しても大丈夫なの?
A.平成24年度から、ため池の耐震診断をします。男井間池と女井間池については、国の基準(震度5弱)に沿って改修されています。平成24年度から耐震診断を行い、その結果、補強が必要な場合には、耐震工事を行う予定です。


